7周年記念!駿河メイ インタビュー「自分が大好きなプロレスを出し切ったら自ずと欲しい結果が出るはず」

7周年記念!駿河メイ インタビュー「自分が大好きなプロレスを出し切ったら自ずと欲しい結果が出るはず」
5月27日にデビュー7周年を迎えた駿河メイ。5月29日(木)に開催する記念大会「The Apple Film」(新宿FACE)に向けて、また、スターダムの星来芽依選手とのスーパーアジア王座戦に向けて、今の思いを聞いた。
 
文:石田亜矢子

第6代スーパーアジアチャンピオン駿河メイ── いよいよ新宿FACE大会での星来芽依選手との初めてのシングルマッチが迫ってきましたが、まずはこのカードが決定したと聞いた時の率直な気持ちから聞かせてください。

メイ:芽依ちゃんとのシングルマッチが決まったと聞いた時は、嬉しさ80%、不安20%という感じでした。嬉しいのはもちろんなのですが、会わない期間が長すぎて、プロレスで再会する芽依ちゃんと昔のように楽しくできるのかとか、芽依ちゃんの動きがどんどんすごくなっているのは知っているので、今の自分がシングルプレイヤーとして戦えるのかっていう不安がちらっと芽生えました。

── 星来芽依選手との出会いは2019年のSEAdLINNNGのリングでしたが、最初に会った時はどんな印象でしたか?

メイ:芽依ちゃんは本当に無鉄砲で、恐れを知らない小学生のような(笑)。今のカホを見ているような気持ちと似ているところがありました。自分の同期に当たる世代(お互い2018年デビュー)だったのでずっと気にはなっていたんですけど、会った瞬間から、この子には負けられないなって思うような存在でした。当時、芽依ちゃんは16歳とか17歳とかめちゃくちゃ若くて、同期ではあるけどちょっと自分の方がお姉さんで、芽依ちゃんは子供のままみたいな。自分も我闘雲舞では一番下だったので好き放題やらせていただいてたんですけど、芽依ちゃんはもっともっと無鉄砲で怖いもの知らずで子供みたいでした(笑)

── タッグを組んでみたらどうでしたか?

メイ:試合のペースも合いますし、タイミングとか、初めて組んだ時から息が合っていて。お互い負けん気が強すぎて、タイミングを合わせているというよりは、負けたくないという気持ちで動いていたら自然と息が合うという感じでしたね。

── タイトルマッチにも挑戦しましたよね。

メイ:はい。2人で松本浩代さん、世志琥さん組の持っていたタッグタイトル(BEYOND THE SEA TAG TEAM王座)に挑戦表明させていただいて、自分たちが無理矢理ハイスピード・ルールにして戦いました。メイめいタッグは当時、自分が一番気合を入れていたタッグで、初めて他団体のタイトルに挑戦したりして、我闘雲舞とはまた別の、2つめの青春を味合わせてもらったタッグでした。

2019年の駿河メイと星来芽依── その翌年、2020年にはセンダイガールズのじゃじゃ馬トーナメントに参戦して、星来芽依選手と当たるはずでしたよね。

メイ:当たるはずだったんですよ~! トーナメントで同じブロックだったので、一回戦勝ったら当たるってことで、決まった段階からもうずっと芽依ちゃんのことを意識してて、お互い無事に1回戦を勝ち上がって「よし! 次当たるね!」って控え室でも話していたんですけど、ちょうどコロナが始まってしまい、チョコプロが始まって自分たちが外の団体に出ることが難しくなってしまったタイミングだったので、その時は芽依ちゃんとは戦うことなく、不戦敗欠場という形になりましたね。

── そしてその時のじゃじゃ馬トーナメントでは星来芽依選手が優勝しました。

メイ:優勝しました! もう当時のことを思い出しても悔しくて、家で泣いてました(笑)。チョコプロもどうなるかわからない時だったので、表向きは前向きなというか「自分は自分で進んでいきます!」みたいな発言をしていたんですけど、芽依ちゃんに置いてかれるんじゃないかじゃないですけど、じゃじゃ馬トーナメントで芽依ちゃんが優勝したのに自分はその場で戦うことすらできなかったので、ここでもう芽依ちゃんと自分の第一章終了じゃないですけど、終わってしまってしばらく遠い存在になっちゃうのかもな…って感じて、悔しさと寂しさで泣いてました(笑)

── 離れてからも意識はしていましたか?

メイ:意識はしていたんですけど、それから(2021年に)芽依ちゃんがプロレスを無期限で休業という形になってしまったので、ずっと、あの時2人で輝いていた芽依ちゃんの姿で止まったまま、まだ勝ち越したことのない相手としてずっと自分の中で残っていました。

── その後、2023年に星来芽依選手が復帰して、復帰戦で当たることになったときはどうでしたか?

メイ:芽依ちゃんの復帰戦にまさか自分がいるとは思わなかったというか、最初Xになっていて自分も誰だか知らなかったんですけど、会見の時に「Xは星月芽依改め星来芽依です」って発表されて、出てきた時にはもう本当に走ってハグしに行きたいぐらい(笑)、嬉しくて嬉しくて。もう当たることはないと思っていたので、まず帰ってきてくれたことが嬉しくて、ありがとう!という気持ちが大きかったですね。

── そして今回ついにシングルでの初対決が実現します。

メイ:復帰戦の時も、芽依ちゃんと当たるから楽しみでいろんなことを考えていたんですけど、タッグマッチだったので実際に手を合わせる瞬間というのが本当に微々たるもので、そこで自分はその芽依ちゃんとの再会というテーマを掴みきれないまま終わってしまったので、今回ようやくシングルマッチで、自分の7周年大会でようやく芽依ちゃんと再会することができて、本当に嬉しい気持ち一択だと思っていたんですけど、こんなに不安とか緊張とか、ベルト戦へのプレッシャーが自分の中で比重が大きくなっていることに正直驚いていますね(笑)
でも、ヒヨリの1周年大会を迎えるまではそういうプレッシャーの方が大きかったんですけど、本当にヒヨリが1周年を誰よりも楽しんでいて、いい意味で自分勝手に過ごしているのを見て、本当に楽しんだもん勝ちなんだなっていうことに改めて気づくことができました。なのでそこからはもう、芽依ちゃんとのシングルマッチを楽しもう!って、たぶん自分が誰よりも芽依ちゃんとのシングルマッチを楽しんで、自分のプロレスを、自分が大好きだって思うプロレスを出し切ったら自ずと欲しい結果が出るんじゃないかなっていう心持ちに今はなっております(笑)

映画「アンジーのBARで逢いましょう」の撮影現場より── 7周年を迎え、8年目に入るにあたっての目標や豊富を聞かせてください。

メイ:7年目は本当にたくさんの出会いがあった1年でした。映画(「アンジーのBARで逢いましょう」)に初めて出演させていただいたり、そこで知り合った方々がプロレスを何度も観に来てくださったり、初めてチョコプロとしてインドに進出して、インド初の女子プロレスを自分たちがやらせていただいたり、デビューしたメンバーもたくさんいました。エリーとヒヨリとカホと。カホは自分の6周年記念大会がきっかけで我闘雲舞、チョコプロに入ってくれたので…っていうのを考えると、本当にたくさん自分の周りで物事が動いた年だったなと思っています。
なので 8年目はもっと、来たチャンスを手に入れるんじゃなくて、自ら足を伸ばすじゃないですけど、芽依ちゃんとのシングルは、ありがたいことに舞い込んできたという印象なので、これをひとつの機会で終わらせるのではなくて、ここで勝ってベルトを防衛することができたら自分がもう一度、今度は芽依ちゃんがいる場所にこちら側から足を踏み込めるんじゃないかなと思うので、まずはベルトを防衛すること。
あとは本当にどうなるかわからないんですけど、もう自分の8周年の記念大会の理想があるんです(笑)。8周年の記念大会は、新人のデビュー戦を自分がメインイベントで務めさせていただくことを目標に、今ちょっと掲げようかなと思っております。ダレジョも最近テレビで特集を組んでくださることが多くなったり、EXTRAを観て初めて参加してくださる方も多かったりするので、ダレジョにも力を入れつつ、デビューするメンバーを増やして、自分の8周年記念大会ではそのメインイベントで自分がデビュー戦を務めさせていただくのが目標です。

── それは楽しみですね。それでは最後にこのインタビューを読んでくださっている皆さんにメッセージをお願いします。

メイ:駿河メイ、おかげさまで7周年を迎えることができます! 自分が18歳の頃から応援してくださるファンの方と今もともに過ごしておりますし、新しく出会わせていただいたファンの方とも同じくらい近い距離で過ごさせていただいていると思っております。自分はそれが強みだと思っていますし、市ヶ谷にいるからこそ駿河メイの良さが100%出せると思っているので、これからも親近感、親しみやすさナンバーワンのレスラーとして、8年目も頑張ります!
新宿FACE大会は駿河メイが作る物語と、チョコプロのメンバーが作る物語、一緒に合わせて『The Apple Film』なので、皆様是非ご来場よろしくお願いします!


5/29(木)ChocoPro452は駿河メイ7周年「The Apple Film」!スーパーアジア選手権、メイvs星来芽依!アジアドリームタッグ選手権、沙也加&真琴vsミヤ&ソイ!

駿河メイ7周年記念大会「The Apple Film」
日時:2025/5/29(木)19:00
会場:新宿FACE
チケット:https://t.livepocket.jp/p/chocopro
応援:https://gtmv.thebase.in/items/74709978
配信:https://www.youtube.com/@ChocoProWrestling
視聴無料(後日配信)